2016年1月23日(土)、新神戸駅近くの神戸芸術センターにて、「第18回 発達障害理解のための基礎と実践講座」が行われました。この講座は、兵庫県・兵庫県教育委員会・神戸市・神戸市教育委員会の後援を受けて国際ロータリー第2680地区社会奉仕委員会が主催し、オリンピアが事務局となって毎年1月に開催している講演会で、今回で18回目を迎えました。
1,000人近くの方にお越しいただくビッグイベントということもあり、毎年半年ほど前から、チラシを作ったり各種媒体を使ってPRをしたりと、念入りに準備をしています。今回は、神戸市環境局のマスコットキャラクターのワケトンや、須磨海浜水族園のキャラクターたちの生みの親である、イラストレーターのthe rocket gold star(ザ・ロケット・ゴールド・スター)さんにお願いして、とても素敵なチラシを作ることができました。
そのかいもあって、強力な寒波が到来したにもかかわらず、1,200人収容の会場は超満員。会場の後ろの方には立ち見の方も多数おられ、ステージ上で司会をしていた私も圧倒されるほどの大盛況でした。
第1部では、大阪教育大学名誉教授、大阪医科大学LDセンター顧問で、発達障害の研究の第一人者である、竹田契一先生に、「発達障害のある児童生徒への合理的配慮とは―LD・ADHD・自閉スペクトラム症への支援」というテーマでご講演いただきました。今年の4月の「障害者差別解消法」の施行を見据えて、教育・福祉現場における「合理的配慮」について、いつものように大変わかりやすくお話しをしてくださいました。
引き続き第2部では、大阪医科大学の金泰子先生に、「思春期発達障害の心のケア―教師、保護者がしてよいこと、わるいこと」と題して講演をしていただきました。金先生は、小さな子どもたちだけではなく、思春期の子どもたちの発達障害について、豊富な知識と現場での経験をお持ちで、今日もたくさんの事例を交えながら、やさしい語り口でお話ししてくださいました。新潟からもファンの方々が駆けつけたというのが納得できるような、とても素晴らしいお話でした。
小中学生の6.5%がかかえていると言われる発達障害。そのせいで、みんなと同じように勉強をしたり、集団生活をすることが難しくなってしまっている子どもたちが、いまもたくさんいます。でも、教育や福祉の現場で適切な対応をしていけば、その可能性は無限に広がっていくんだ、ということを改めて教えられた気がします。
これからも、私個人としても、オリンピアとしても、様々な形で発達障害を持つ方々へのサポートを続けていきたいと思います。
Tsukasa