先日、神戸医療福祉専門学校での教え子で、特別養護老人ホーム「オリンピア神戸西」の元ユニットリーダーの本田一将くんから、連絡をもらいました。いまは、奥さんの実家のある佐世保市で介護の仕事を続けているのですが、このたび新しい施設の入居部門の責任者とスタッフの研修担当に任命されたとのこと。「パーソンセンタードケアについて研修をしてもらえないか」ということだったので、生まれて初めて長崎県に行くことになりました。
4月14日(土)、10:00からグループホーム「オリンピア兵庫」の運営推進会議、11:30から行政書士の先生との打ち合わせを終えて、神戸空港に向かいました。12:50発長崎行きのスカイマークの飛行機だったので、間に合うかハラハラしながら空港に向かったのですが、飛行機は20分遅れ。結局、13:10すぎに神戸空港を飛び立ちました。
あっという間のフライトを終えて、14:45長崎空港に到着。佐世保行きのバスに乗ろうとすると、もう出てしまったとのこと。「飛行機が遅れた場合は出発時間が変更になります」って言ってたのに・・・。急遽、タクシーとJRで佐世保に向かうことにしました。
16:35、佐世保駅に到着すると、初心者マークの本田くんが迎えに来てくれていました。とりあえず、新設の施設「ないすケアみなとまち」を見学。随所にこだわりの見える、いい雰囲気の建物でした。屋上には陶芸室があり、本格的な陶芸にもチャレンジするとのこと。また、施設の運営母体が食品会社とのことで、食事にもこだわっていきたいと言っていました。
そして既存のグループホームに場所を移して、17:30よりパーソンセンタードケア研修がスタートしました。認知症の基礎知識、パーソンセンタードケアの基本的な考え方、よい認知症ケアのために大切なポイント、地域交流の大切さ、パーソンセンタードケアを実践するために大切なことなどをお話しし、オリンピア兵庫の様子を「キラリけいざい」のビデオで見てもらったりもしました。約20人のスタッフはほとんどが新施設のために採用されたとのこと。ケアマネジャー、ホームヘルパー、看護師などいろいろなバックグラウンドをもった方もいれば、全く初めての方もいましたが、みなさんとても熱心に聞いてくださっていました。本田くんがとてもよい仲間に支えられている、ということを感じることができ、ほっとしました。質疑応答では、いま既存施設で研修を受けている中での疑問点、ケアの具体的な方法など、たくさんの質問が出てきました。結局、2時間の予定を大幅にオ-バーして、21:00前に研修が終わりました。
明日の朝、長崎でアポイントメントがあるので、今日中に長崎にバスか電車で移動するプランを立てていたのですが、本田くんが家族サービスを兼ねて、車で送ってくれることになりました。
私もいくつもの施設を立ち上げてきたので、新設の準備の大変さは身にしみてよく分かります。経営のこと、利用者のこと、ご家族のこと、スタッフのこと、建築・設備のこと、備品のこと、業者のこと・・・ありとあらゆることに気を配り、準備をしていかなければなりません。約80km、1時間半のドライブはちょっとハラハラしましたが、毎日夜遅くまで、ほとんど休みもなく働いている彼に、できるだけのアドバイスをしてあげる時間ができてたことは、幸運だったと思います。
そして何よりも、自分の教え子がこの佐世保の地で、必死になって努力している姿を見ることができたことは、人を育てることに関わってきて本当によかったと感じる瞬間でした。
・・・ちょっと遠いですけど(笑)
Tsukasa