オリンピアスウェーデン研修2022―その6

今回の研修の中で最も冷え込んだ、ストックホルムの朝。いつも宿泊先に選んでいる「Hotel C」は、アーランダ国際空港に直通の「Arlanda Express」の乗り場のすぐ隣ということもあり、多くの宿泊客で賑わっています。今日はスウェーデンの歴史や文化に触れる、ストックホルム観光の1日です。

 

いつもの通り、まず向かったのはノーベル賞の記念晩餐会が行われることで有名な、ストックホルム市庁舎。ここは今でも市役所やストックホルム市議会の議場として使われているため、ツアーに参加しなければ見学することができないため、10:00の英語のツアーに参加しました。市庁舎の細かい内容については過去のブログでも何度も触れているのでそちらをご覧いただければと思いますが、1923年に完成したこの建物は、来年2023年、100周年を迎えます。盛大にお祝いをするということで、今から楽しみです。

 

続いて旧市街地ガムラスタン(Gamla Stan)へ。幅90cmで世界一細い公道として有名な「モーテン トローツィグ グレン」(Mårten Trotzigs Gränd)を通り抜けて、ノーベル博物館(Nobelmuseet)の前の広場に行くと、クリスマスマーケットで大賑わい。スウェーデンのクリスマスを代表する、ジンジャークッキーや「ルッセカット」(Lussekatter=ルシアの猫)と呼ばれるサフランブレッド、そしてホットワインなどが所狭しと並んでいました。博物館でお土産を買って、王宮の前を通りかかると、ちょうど衛兵の交代式の時間でした。雪も降り始めて体の芯まで冷えそうな中、衛兵のみなさんは規律のとれた動きを見せていました。

 

次に向かったのはフィンランド教会。実はこの裏庭に、アイアンボーイ(Järnpojke)と呼ばれる、高さ14cmの銅像がいるのです。地元の人たちが定期的に服を作って着替えさせているそうで、この日も暖かそうにしていました。ガムラスタンに行くときは、ぜひチェックしてみてください!

 

さて、カフェでランチを済ませるころには、雪がかなり激しくなっていました。馴染みのアンティークショップ「Antikaffären PHM」に行ってご主人に話を聞くと、観光客の減少でビジネスは落ち込んだが、コロナ禍で家の片付けをしてアンティークを売りにくる人が増え、今はコロナ前を上回るほど好調とのこと。掘り出し物に出会えるチャンスかもしれませんね!!

 

雪がどんどんひどくなってきたので、雪だるまのようになりながらいったんホテルに戻り、地下鉄で向かったのは、モダン建築の巨匠エリック・グンナール・アスプルンド(Erik Gunnar Asplund)の設計の、ストックホルム市立図書館(Stockholms Stadsbibliotek)。360度本に囲まれた空間は、何度来ても圧巻です。その下でみんながPCを開いているのは、時代の流れを感じてしまいますが・・・。

移動のためバスに乗ろうとバス停で待っていると、「大雪で全部キャンセルになったよ!!」と親切な人が教えてくれました。地下鉄を乗り継いで、エステルマルム市場(Östermalms Saluhall)へ。ここは1880年代から続く伝統的な市場で、2019年にリニューアルして、とてもモダンな雰囲気になっています。牛・豚・鶏・ヘラジカ・トナカイなどの肉類、サーモンやタラ、ロブスターなどの魚介類、チーズに野菜、ジャムやハチミツ、スイーツ・・・と、見ているだけでも楽しくなってしまいます。

 

またまた地下鉄に乗って、メッドボリヤルプラッツェン駅(Medborgarplatsen)に向かいます。夕食は、伝統的なスウェーデン料理で有名な「クヴァルネン」(Kvarnen)へ。ミートボールやスモークサーモン、シチュー、鹿肉のローストなど、研修の最後を締めくくるのにぴったりの、たのしいディナーとなりました。

 

Tsukasa