スウェーデン研修―その7

スウェーデン研修7日目。ヴェクショー最後の朝となりました。

 

今日は10:00から、トフタゴーデン(Tofta Gården)という高齢者施設を訪れました。比較的新しく、こぢんまりとした平屋建ての施設で、3つの高齢者のユニットと1つの高齢の知的障害者のユニットで成り立っています。周辺の住宅に住む高齢者も来ることができるアクティビティの場やカフェテリアがあったり、1つのユニットのスタッフが近隣の住宅にホームヘルプにも行くということで、日本の小規模多機能のような働きをしています。4つのユニットの真ん中には大きな庭があり、季候のよい時期には、花や野菜を育てたり、自由に散歩したりすることができるようになっています。とても家庭的な雰囲気で、私の好きな施設のひとつです。

 

12:00から、私はスタッドホテルで行われた、ヴェクショーロータリークラブの例会に参加しました。ホテルのフロントで150SEK(安い!)のクーポンを買って、会場の受付に行くと、突然の訪問にもかかわらず、みなさんとても温かく受け入れてくれました。メンバーは100人ほどいるそうですが、秋休み期間ということもあり、参加者は40人程度。全員がお互いとハグや握手をして挨拶をしていたのが印象的でした。食事はビュッフェ形式で、バラバラとみなさん食べ始め、30分ほどたったところで点鐘。会長のシェルスティン(Kerstin Ronnemark)さんの司会で例会が進んでいきます。まずゲストの紹介があり、わたしも今回の訪問について少しスピーチをさせてもらいました(残念ながら英語ででしたが・・・)。その他、「今週の詩」の朗読や各委員会からの報告があって、そして今日のメインスピーチ。なんと、リンネ大学の学長のステフェン(Stephen Hwang)さんのお話でした。最後に私の所属する神戸西ロータリークラブとバナーの交換をしてもらって、例会はお開きとなりました。

 

その後、鈴木先生と合流して、今回の研修のお礼を伝えるとともに、振り返りの時間を持ちました。鈴木先生は、私が留学していたときから変わらず、こちらの希望には全力で応えてくださいました。「偉い人ばっかりじゃなくて、若い人を連れてきなさい」とよく言っていただくのですが、次の世代の教育に、とても情熱を傾けています。来年、再会することをお約束して、お別れとなりました。

 

電車が来るまでの時間、私はハンスと会って、音楽や空手について語り合いました。途中からは奥さんも合流して盛り上がったのですが、実は彼女はヴェクショー市のホームページの責任者。日本からの見学者もよく来ているとのことで、次回はぜひ訪問させてもらうことになりました。行政も、大学も、現場も、お互いに顔が見える、このほどよい距離感がヴェクショーの良さなんだな、と改めて感じさせられました。

 

そして、少し遅れた18:12の電車に乗って、約2時間半でコペンハーゲン空港駅へ。明日に備えて、空港のヒルトンホテルに宿泊しました。明日はいよいよ帰国です!

 

Tsukasa