スウェーデン研修―その2

ストックホルムでの朝を迎えました。時差ボケとサマータイムの切り替えで、よく眠れたのかどうか、よくわからない感じではありますが…。

朝食はコンチネンタルブレックファーストのビュッフェ。とはいうものの、ミートボールとリンゴンベリーのジャムが必ずあるのがスウェーデン式です。

 

今日は、「福祉のことだけじゃなくって、スウェーデンの文化もしっかり学びなさい!」という斉藤先生の強いお勧めもあり、朝から少し観光をしてからヴェクショーに向かうことになりました。

 

まずはストックホルムの市庁舎。ノーベル賞の記念晩餐会が行われるので有名なところです。ガイドツアーに参加して、中を見学することができました。設計者のラグナル・エストベリがヴェネツィアのドゥカーレ宮殿を意識したデザインになっているため、古そうに見える建物ですが、 意外にも1909年に着工し、1923年に完成したとのことでした。

 

ノーベル賞の記念晩餐会が行われる場所は、「青の間」と呼ばれています。…なのに青くない!本来は青い内装にする予定でしたが、レンガの赤茶色の感じがあまりにもよかったので、そのまま生かされたとのことです。晩餐会の参加者はざっと1,300人。それほど広くはないこの場所にそれだけの人数を入れるとなると、出席者はひとり60cmの幅しかありません。王室の方や受賞者はどうかというと…70cmだそうです。

その他、ストックホルムの市議会や、ノーベル賞の記念パーティが行われる「黄金の間」を見て、ツアーは終了しました。

 

その後、ストックホルムの旧市街である「ガムラスタン」を散策した後、ノーベル賞受賞者が泊まることでも有名な、グランドホテルのレストランに斉藤先生に連れていっていただきました。
ここでのお目当ては、ビュッフェスタイルの原型となったスウェーデン料理「スモーガスボード」です。数々のニシン、マス、サーモン、ザリガニ、鱈といった魚料理や、ミートボールやローストビーフなどの肉料理、そしてたくさんのデザートを自由に取って食べることができます。
電車の時間が迫っていて慌ただしいランチとなりましたが、とっても素敵な経験ができました。

 

急いでストックホルム駅に戻って、いざ電車に乗ろうとすると、15:25発の予定の電車が来ません。比較的時間通りに運行するスウェーデンの電車ですが、やはり日本のようにはいかないものです。

約3時間の電車の旅は快適で、アルベスタ駅で乗り換えて、結局30分ほど遅れてヴェクショー駅に到着しました。現地では、リンネ大学(旧・ヴェクショー大学)の鈴木先生と、私の友人のアルビッドが迎えにきてくれていました。

夕食を取りながら今回の研修について打ち合わせをしたのですが、高齢者施設、障害者の作業所、そして保育園を訪問するほかに、大学の先生や行政の福祉関係者の方からお話を聞く機会を作ってもらうことができました。

 

その後、アルビッドと久しぶりの再会を祝って、町中のパブに出かけました。3年ぶりのヴェクショーでしたが、何も変わっていないことにほっとしました。アルビッドは現在、ルンド大学で社会心理学の博士となるべく、勉強中で、今回は実家に帰ってきていたので会うことができたのでした。

 

明日からは本格的な研修のスタート。集合時間は7:40です!

 

Tsukasa