スウェーデン研修―その1

さあ、いよいよ「社会福祉法人光朔会オリンピアスウェーデン研修2011」のはじまりです。

 

今回は、超難関(?)の内部選考をクリアした、オリンピア兵庫の栄養士の山本さんと、オリンピア灘のケアワーカーの前田さんと一緒に、10月29日(土)-11月6日(日)の日程で、スウェーデンのストックホルム・ヴェクショーとデンマークのコペンハーゲンに行くことになりました。

 

出発の日、10月29日(土)は快晴。徹夜でたまった仕事をこなして、10:30、なんとか無事に関西国際空港から旅立つことができました。航空会社はKLMオランダ航空。現存する世界最古の航空会社のひとつです。

 

機内では、数少ない日本人のCAさんが担当だったこともあり、"Chicken or Beef?"の質問をされることもなく、快適な空の旅となりました。12時間のフライトはあっという間で、15:30(現地時間)、オランダのアムステルダム・スキポール国際空港に到着しました。

 

ここで飛行機を乗り換えて、17:00、スウェーデンのストックホルムに向けて出発しました。日本人は我々3人だけのようで、周りからスウェーデン語が聞こえてきて、ようやくスウェーデンに行くんだという実感が湧いてきました。

 

予定より少し早く、18:30にストックホルム・アーランダ国際空港に到着。ここからは「アーランダ・エクスプレス」(写真・右)という電車に乗って、ストックホルム中心部に向かいます。窓口で切符を買おうとすると、「26歳以下の人はいませんか?」と聞かれました。そう、スウェーデンでは多くの場所で若者割引や学生割引が設定されています。若者を大切にするスウェーデンらしい一面ですね。

とはいうものの、22,3歳の時にスウェーデンに留学していた私は、歳をとったことを感じさせられてしまいましたが・・・。

 

ストックホルム駅では、研究のために滞在中の、私の恩師である大阪大学大学院の斉藤先生と、博士後期課程の久保さんが待っていてくれました。駅前の"Nordic Sea Hotel"にチェックインし、近くのベルギー料理のお店で遅めの夕食をとりながら、スウェーデンの現状についてお話を伺いました。

 

先生のお話によると、ストックホルムでは現在、「介護の質」の低下が懸念されているということ。ある調査によると、グループホームでのケアワーカーの数が、日中で利用者8人に対して2人という状態になっているということでした。これが大都市ストックホルムだけの問題なのか、地方にも波及しているのか、ヴェクショーに行って確かめる必要があります。

 

明日の待ち合わせの時間を確認し、ホテルに戻ろうとしたとき、重要なことに気づきました。そう、10月30日は10月の最終日曜日。サマータイムが終わる日です。あわててフロントの方に聞くと、午前3時に時計の針が1時間戻って、午前2時になるということ。そういえば留学していたときに、サマータイムが終わった日にコンサートを聴きに行ったら、1時間待たされたという苦い思い出が蘇ってきました・・・。サマータイムから通常時間への切り替えは、知らない間に行われます。この時期に旅行される方は気をつけてくださいね!

 

というわけで、いまの時間は午前6時45分。日本との時差は8時間となりました。

 

Tsukasa